リフォーム
リフォームは予算の範囲内で段階的な施工が可能で、できる限り仮住まいを避けることができ、比較的短い工期で完成します。また、長年お住まいになった住まいの思い出を残すこともできます。
ただし、建物の材料や構造、使用の状態によっては基礎や土台、柱や梁などが新品同様でそのまま利用できることもありますが、基礎の劣化や沈下、構造的に重要な部分の腐食があれば、補修の費用はかなり必要になります。どれだけ使える部分が残っているか、不具合を直すのにどのくらいの費用が必要かを把握しておいてください。
一方、立て替えの利点はプランが自由であること。場合によってはリフォームでは対応しきれないような大掛かりな間取りの変更や、リフォームだとかえって費用がかかってしまうような工事が必要な場合もあります。
「リフォーム」か「立て替え」かを検討するときは、まず、希望のプランを実現するためには費用がいくらかかるのかを算出してもらい、それらを比較することが大切です。
話し合い
家は家族みんなが住んでいる場所ですから、不具合や改善したい点など、みんなが思っていることをまとめることからはじめましょう。
話をまとめずにいきなり業者に注文しても、その後、五月雨(さみだれ)式に細かい要望が出てきますし、欲も出てきます。これは業者にとっても工事の段取りを狂わせることにつながりますし、「気がついたら予算をオーバーしていた」「必要のないものまで変えてしまった」…などの問題が起こる可能性があります。
ですから、きちんと話し合いをして、改善したいポイントをまとめ、リフォーム箇所の優先順位をつけてから業者に依頼しましょう。そうすればスムーズに工事が進みますし、予算範囲内で本当に必要なところだけを優先的にリフォームすることができます。
情報収集
話し合いで決まったことを今度はリフォーム業者に頼むのですが、その業者が手がけたものを調べる、施工事例を見ることが必要です。
例えば、パンフレットや地域雑誌を取り寄せたり、最近ではインターネットで紹介しているところもあります。これに付随して、箇所ごとの費用が表示されていることがありますので、今考えているご自身のリフォーム計画がどのくらいの費用でできるのかを大まかに把握することも可能です。
また、上述の調査に加えて更にオススメしたいのが、実際に業者が手がけたリフォーム事例を見学することです。近所に施工された方がいれば実物を見せていただくのが良いのですが、なかなか難しい。こういう場合は、ショールームを展示しているところもありますので、是非行ってみてください。
リフォーム業者を選ぶには
多種多様な業者の中で、何を基準にして選べば良いのかが分からないというのが正直なところ。そこで見ておきたいのが「保険」と「建設業の免許の有無」です。
保険は、「建築工事保険」、「賠償責任保険」などの各保険に入っているところであれば安心できますし、建設業の免許があれば営業年数が分かりますので業者のキャリアが分かります。
また、しっかりとした業者であれば、リフォーム後のアフターサポートや保証制度を設けているので、こちらもあわせて確認しておきましょう。
腕や評判の良い業者ならば、過去の施工実績を積極的に見せてくれたり、こちらの要望・主旨を押さえた受け答えや説明、質の高いリフォームの提案をしてくれます。
また、3DCADでリアルな図案を起こして説明してくれる業者も丁寧さを感じます。説明の丁寧な業者は実際の工事も丁寧といえますので、こちらもオススメです。
逆に、要望に対する応答が曖昧だったり、過去の施工事例をあまり見せてくれないようなところはやめておいたほうがよいでしょう。