カースペース
カースペースは前面道路の状況も踏まえて優先的に計画しましょう。使い勝手が悪いばかりでなく危険なことにもなりかねません。
道路からの出入りや玄関までの動線などを考えてプランニングしたいものです。カースペースにはガレージ(車庫)とカーポートがありますが、ここではカーポートの種類や選び方をご紹介します。
一般的なカーポートはアルミ製の柱に屋根を取り付けた構造をしています。サイズは1台用から3、4台用まで多様に発売されています。現在使用している車のサイズや台数に合わせて選びますが、できれば将来のことも考えるべきです。
大きなワンボックスカーに買い換える予定がある、もうすぐ免許を取る子供さんがいらっしゃるなどの場合、余裕を持ったカーポート選びをしておきましょう。
幅や高さなどサイズが決まれば次は強度です。住まいの地域の積雪量によって必要な強度が変わってきますので施工業者にご相談ください。
サンルーム
サンルームとは屋根や壁をガラス張りにして日光をたっぷり取り入れるようにした部屋です。リビングルームの延長で設置されたり、部屋全体をサンルームにしたりスタイルはさまざまです。
冬のテラスは寒さがつらいですが、サンルームならポカポカ。春秋のいい季節はすべて開放して風の通り抜けるテラスとして使えます。365日、雨の日も風の日も家族のだんらんやホームパーティ、お子様の遊び場、読書ルームなど、快適なリビングとして楽しめます。
テラス同様、洗濯物を干すスペースとしても活用できますが、全面が覆われているため花粉症対策にもなります。
もともとサンルームはイギリスでコンサバトリーと呼ばれるガーデンルームでした。外国から持ち帰った植物を寒いイギリスの冬から守る温室だったのです。
現在は各メーカーからさまざまなデザインのものが発売されています。木枠を使用したナチュラルタイプや清潔感あふれるホワイト樹脂、レンガをあしらった英国風などお好みに合わせて選べます。
境界工事
エクステリア工事で意外に多くの予算を必要とするのが、境界工事の部分です。土留めコンクリートをしっかり施工することが大切です。土留めとは字のごとく、土が雨などで流れ出さないように留めておくためのものです。境界部分はあまりいじりたくないもの。できるだけ半永久的な土留めを作りましょう。
フェンスは基本的に門扉と合うデザインや素材を選びます。景観や防犯面、そしてプライバシーの確保も十分考慮して選択します。
開放的なアルミフェンスならともかく、ブロックやレンガのフェンスを高く積み上げると耐震性が心配なだけではなく周囲に圧迫感をもたらします。また侵入者がいちど乗り越えると外部から見えなくなり、かえって危険です。
建物の周囲をぐるりと囲むフェンスは、建材も多く必要となります。いまは、各建材メーカーがシンプルで低価格の製品を発売していますので、目に付きにくい境界にはこのような製品を使用し、道路側にはこだわりの素材を使うなど、工夫すると予算を押さえることができます。
ブロック塀
プライバシーの確保や耐久性の高さから人気の高いブロック塀。日曜大工で自作される方も多いようですが、安全性の面から、素人の工事はおすすめできません。
ブロック塀に関しては、建築基準法などで、強度や高さ、厚み、基礎の深さ、鉄筋の数などが細かく定められています。
地震などで倒壊して他者に被害が出ると一般的には所有者が責任を問われます。設計や工事管理は専門業者に依頼しましょう。業者に依頼した場合も、施主としてチェックすべきことがあります。
ブロック塀と建物が近すぎると十分な基礎が作れないばかりでなく、補強に必要な控壁が設置できません。最低50cmは建物と離して施工しましょう。
また、ブロック塀の上にフェンスを設置する場合は宅地と道路の高さのちがいに注意してください。外から見たときと庭から見たときのバランスが変わることがあります。
ブロック塀もフェンスと同じように、単価のちがいが大きな金額になってしまいます。化粧ブロックは表側だけにするなど使い分けると経済的です。