エクステリア
住宅や建物の内装を「インテリア」というのに対して、「エクステリア」とは外構や庭をはじめ、屋外の工作物を含めた建物の外観全体を指す言葉として使われています。本来は「外部、外面、外側」という意味の英語で、以前は門扉や塀を示していましたが、現代では外部空間の総称と考えていいでしょう。
新築やリフォームの際は間取りやインテリアに気を取られがちで、エクステリアの計画が後回しになる傾向があるようです。しかし、住まいは建物・インテリア・エクステリアの3つが調和することで理想的な安らぎの場となるものです。
家族の憩いの場としてだけではなく、街並みとの一体感や、最近ではエコロジー的な観点からもエクステリアを考える必要があります。
エクステリアを計画する
エクステリアを計画するときは、まず機能性やデザインを優先される方が多いと思います。しかし、耐久性や耐震性といった目に見えない部分を軽視すると後々困ることになります。地震が起こるたびに「ブロック塀が倒壊した」というニュースを目にします。工事からそれほど経ってないのにガレージのコンクリート床にひびが入ったという例もあります。
どれだけしっかり施工されているかは、完成してから調べるのはほぼ不可能です。業者選びがエクステリア工事の成功を左右するといってもいいでしょう。
まず、極端に費用が安い、施工期間が短い業者は要注意です。信頼できる業者は、お客様の要望を聞きながらもプロとしての提案をするものです。
工事仕様書や見積もりの確認も欠かせません。後で思わぬ追加費用が発生、ということがないように、大雑把な見積もりではなく、十分話し合った上で詳細な見積もりを提出してもらうようにしましょう。要所要所で、工事の経過報告をしてくれる業者なら信頼できるでしょう。
あとは、工事の保証はあるか、アフターメンテナンスの体制は整っているかも大切なポイントになります。
ウッドデッキ
ウッドデッキは、季節の風を肌で感じながら、家族の笑顔、楽しい会話を届けてくれる開放感あふれるスペースです。しかし、その種類やデザインはさまざまで、ウッドデッキをどのように使うのかを考え、しっかりとしたプランニングをしておかないと後悔の元になります。
ホームパーティがメインになるならリビングと一体感のある広々デッキ、それともガーデニングを楽しむならオープンなスタイルで。ゆっくり休日のカフェタイムを過ごすならフェンスで外部の視線をさえぎるデザインに。また、間取りや建物の外観とのコーディネートも欠かせません。
ショールームやモデルハウスで実物を確認したり、施工業者と相談のうえ、理想のウッドデッキを作りましょう。
天然木材の場合、日当たりのいい南側に設置した場合と湿気がちな北側に設置した場合では傷み方も変わります。耐用年数に大きく関わるのはメンテナンスです。
素材にあわせたお手入れ、まめな塗り替えを行うようにしたいものです。塗り替えは3年が目安ですが、場合によっては1年にいちどと考えたほうがいいかもしれません。
スカイツリーの建設
ウッドデッキはDIYで作ることのできるキットも数多く販売されています。ただ、デザインがあまり選べず自由度が低いので使い方にあわせてデッキを作るというより、デッキに合わせて庭の使い方を考えるようになってしまうことも。やはり、ライフスタイルに合ったウッドデッキを信頼のおける業者に依頼するのがベターです。
では、信頼できる業者はどのように選べばいいのでしょうか。エクステリア業者、工務店、材木店、設計事務所、リフォーム会社、ホームセンターなど、現在は多くの選択肢があります。
もちろん、ウッドデッキ専門業者がいいのですが、選択の目安として「10年以上の保証があるか」「構造計算書を作成してくれるか」が重要なポイントです。